【春よ来い!】おまけ的後日談。「夏だ!祭りだ!執事&メイド喫茶だ!」

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男性担当絵師様のあまきさんから素敵なおまけを頂きまして!
それに合わせて、ちょっとしたショートストーリーでも…と思ったら、恐ろしく長くなってました(爆)
そのためこんな時期までかかってしまいましたが、おまけ出来ました。
「こういう風に台本にしてるのよ」というお披露目的な感じで、台本風でアップしてみました。
別に収録してって意味じゃないからキャストさん安心してね!(笑)

役名 番号 台詞
【春よ来い!】おまけ的後日談。
梅春 001_001 「春って…短いよね…」
さくら 002_001 「お兄ちゃんもう冬華さんと別れたの?まぁ仕方ないか」
梅春 003_002 「別れてねぇし!仕方なくねぇし!」
さくら 004_002 「じゃあ何の話?確かに季節はもう夏だけど、それはお兄ちゃんがこの間思いっきり春遅らせたせいじゃない」
梅春 005_003 「季節の話じゃねぇよ!もっとこう、恋愛系の春の話!」
さくら 006_003 「微妙に意味わからないんだけど…でもお兄ちゃん、ここ連日ぐったりして帰ってきてるね。疲れたサラリーマンみたいだけど、冬華さんと何かあったの?」
梅春 007_004 「例えが嫌だ…すごく嫌だ…。別にぐったりしてねぇよ、ちょっと冬華さんとの一日が濃いからそう見えるだけだよ」
夏美 008_001 「なにその話ー、すんごい興味あるなー」
梅春 009_005 「どっから沸いてでたー!!」
夏美 010_002 「入口からに決まってんでしょうが。さくら、お邪魔するわねー」
さくら 011_004 「はぁい、どうぞどうぞっ」
梅春 012_006 「いやどうぞじゃないから。何でお前ら、俺の部屋に普通にたむろってるわけ…?普通自分たちの部屋に行くもんじゃない?」
夏美 013_003 「そんな邪見にしなくたっていいでしょ。面白そうな話が聞こえたんだから、別にいいじゃない」
さくら 014_005 「私はお兄ちゃんの洗濯物を取りに来たんだけど…」
梅春 015_007 「せっ洗濯物!?なんで?!」
さくら 016_006 「だってお兄ちゃん、ここ数日全然洗濯物出さないじゃない。着る服なくなっちゃうよ?」
梅春 017_008 「いいいいいんだ!気にするな!大丈夫だから!」
さくら 018_007 「いいわけないでしょ!不潔だなぁ…って、お兄ちゃんのその後ろの山、服でしょ?持っていくよ?」
梅春 019_009 「いいから!それに構うなうぐぅえだだだっだだだだだ!?」
夏美 020_004 「さくら、私が卍固めを極めてる間に、それ持っていきなさい!」
さくら 021_008 「はぁい、ってなんで黒い服ばっかり?お兄ちゃん黒にあわな…ん?スーツ?…あれ、これも、これも?」
梅春 022_010 「構うなつってんだろうがあああああ!!!」
さくら 023_009 「あ、違う。これ皆燕尾服…?ぶふっ!?なに…このデザイン!」
夏美 024_005 「どれどれ…?ぶっ!!ふっ、あっ、あははははははははは!なにそのデザイン!襟でかすぎ!とんがりすぎ!あと鋲多すぎ!ヴィジュアル系目指して失敗した感じ!!小学生が描いた堕天使みたいいい!!」
さくら 025_010 「あははは!お兄ちゃん、もしかしてこれ、冬華さんの執事好きを狙って選んで買った?これはないよ、これは酷いって…!」
梅春 026_011 「はぁ………お前ら、そんな笑っていいのかよ?」
夏美 027_006 「これが笑わずにいられるかってのよ!!うは、これ中華風?スラックスにスリット入ってるううう!!!あははははははははは!!!」
梅春 028_012 「言っとくが、それ全部冬華さん作の冬華さんからのプレゼントだぞ」
――――ぴたり――――
さくら 029_011 「……え?お兄ちゃん、今…なんて?」
梅春 030_013 「だから、それ全部冬華さんがデザインして作って俺にプレゼントしてくれた燕尾服ですけど」
【夏美はダッシュで扉の外を確認しにいった!】
夏美 031_007 「…よかった、誰もいない…」
梅春 032_014 「人の話は最後まで聞けよなぁ、冬華さんの為に配慮したってのに」
さくら 033_012 「うぅ…ごめんなさい…。今はじめて、本気でお兄ちゃんに謝ります…」
梅春 034_015 「え、はじめて?」
夏美 035_008 「あたしも謝るわ。ごめん…。とりあえず…どういうことなの?」
梅春 036_016 「どうもこうも、俺に執事の格好させることが楽しくて仕方なくなっちゃった冬華さんは、自分の萌えを実現し ようと俺に自分でデザインした執事服を一週間に一回くらいのペースで持ってくるようになったんだよ。嬉しそうに持ってくるから着なきゃいけないし捨てられ ないし、気がつけばなんでか俺の服減ってるし…」
さくら 037_013 「(箪笥を開けながら)うわ、ホントだ…下着しか入ってない…」
夏美 038_009 「あわよくば私服にさせてしまおうという魂胆ね…あざといわ…」
梅春 039_017 「でもぶっちゃけあんま着たくないんですよ、暑いし…だから最後に残ったこの服だけは脱げないのよ…」
さくら 040_014 「でも、一回くらい洗わないと、臭って来てるよ?流石にやばいでしょ?」
夏美 041_010 「あ、あんた付き合った当初に貰った燕尾服は普通だったじゃない。とりあえずあれに着替えなさいよ」
梅春 042_018 「その山ん中だよ…どこにあるかもわかんねぇよ…」
さくら 043_015 「あったよ?これでしょ?」
梅春

夏美
044_001 「はやっ?!」
さくら 045_016 「ふふーん。とりあえずこれに着替えてよ。その他の服、急いで洗っちゃうから。初夏だし、一日我慢すればすぐ乾いちゃうよ」
梅春 046_019 「うぅ…仕方ねぇか、俺も臭うのはやだ…」
夏美 047_011 「仕方ない、私はこの燕尾服の山を持っていくわ。さくらは梅春が脱いだ服持ってって」
さくら 048_017 「はぁい。それじゃお兄ちゃんこれに着替えて。私、外で待ってるから、着替え終わったら持ってきてね」
梅春 049_020 「へいへーい…」
【5分後】
梅春 050_021 「おーい、さくらー!着替えたぞー!」
さくら 051_018 「はいはーい。ありがと!って、ちゃんと着れるんだ、燕尾服…」
梅春 052_022 「叩き込まれたんで…んじゃ、それ急ぎで頼むわ」
夏美 053_012 「終わったのー?って、うわ…」
梅春 054_023 「うわってなんだよ、うわって…一応ちゃんと着れてるだろ?」
夏美 055_013 「ボタンもタイも手袋もする必要ってあるの?」
梅春 056_024 「これ着る時は全部ちゃんとしとかないと、冬華さんに説教されるんで…」
夏美 057_014 「あー、なるほど。…それにしても、あんた、意外と似合うわね…」
さくら 058_019 「うん、私もびっくりした…。一瞬誰かと思ったくらい…冬華さんがお兄ちゃんに着せたがる気持ち、ちょっとだけわかったかも」
夏美 059_015 「顔だけはいいからねぇ。見た目で楽しむってことなのかしら」
梅春 060_025 「何気にヒドイ!!」
さくら 061_020 「でも洋服って、結構素敵だよね。私着物大好きだけど、たまに憧れちゃうな」
夏美 062_016 「まぁわからないでもないけど」
秋人 063_001 「なら着てみようか」
さくら 064_021 「わぁ、それ素敵な……え?」
秋人 065_002 「やぁ、皆。梅、似合ってるねー、それ」
梅春 066_026 「うす、アキ。あんがとさん」
夏美 067_017 「あああ秋人さん!?いつの間に?!どっから!?」
秋人 068_003 「今、通りがかったんだよ。梅の隣の部屋がボクの部屋だし。でさ、2人とも、こういう洋服って興味あるの?」
さくら 069_022 「え、あ…はい。正直、あります」
夏美 070_018 「あたしは別に…」
秋人 071_004 「うんうん、興味あるんだね。じゃあ、着ようか」
夏美 072_019 「秋人さんのくせに強引…!!」
秋人 073_005 「冬華ー!やっぱり喫茶両方やろうよー。ちょっとこっち来てー?」
さくら 074_023 「ん?何のお話?」
梅春 075_027 「やな予感…」
冬華 076_001 「どうした秋人、いきなり…って、やぁ皆。おぉ梅春!今日は最初に贈った燕尾服か!うむ、矢張り君はこういうのが似合うな!手袋もタイもハンケチも完璧だ!」
梅春 077_028 「どもっす!…嗚呼、ちゃんと着ておいてよかった…」
夏美 078_020 「ちょっとちょっと!それより秋人さん、どういうことです?喫茶がどうとか」
冬華 079_002 「うむ、それは私から説明しよう。お盆中に出雲で毎年夏祭りがあることは知っているだろう?」
さくら 080_024 「はい、毎年行ってます!そのお祭りが何か?」
冬華 081_003 「あの出店は毎年神々の持ち回りでね。今年は我々四季神も店を出す番なのだよ。その出展内容に悩んでいて」
夏美 082_021 「ちょちょちょっと待った!!まさか!!」
秋人 083_006 「うん、もう執事喫茶かメイド喫茶でいいんじゃないかなって」
夏美 084_022 「ものっそい笑顔で爆弾発言しないでください!」
冬華 085_004 「ただなぁ、執事喫茶にするかメイド喫茶にするかで悩んでいてな?」
秋人 086_007 「でもさくらちゃんもメイド服着てみたいって言ってたし、もう両方やっちゃえばいいんじゃないかな?」
冬華 087_005 「おぉ!それは名案だな!では早速書類に記入を…」
梅春

夏美
088_002 「ちょっと待ったああああ!!」
冬華 089_006 「うん?何か不満か?」
夏美 090_023 「いいえ滅相もない!ただほら、やるならやっぱり冬華さんの好きな執事喫茶をやった方がいいんじゃないかなって!」
冬華 091_007 「うん、まぁそれもそうなんだが、流石に私の趣味で決めるわけにもなぁ…」
梅春 092_029 「や、俺は冬華さんのメイド服も見てみたいなー!やっぱ給仕って言えば女性でしょ!」
秋人 093_008 「そうだね、やっぱり女の子達が前に立つのは華やかだよねぇ」
(ガンっと梅春と夏美が頭ぶつけてぎりぎり押し付け合いながら)
夏美 094_024 「アンタね、冬華さんの執事好き知っててそういうこと言うの?それに、可愛い妹のさくらに、秋人さんのイケメン執事姿見せてやりたいとか思わないわけ?お・に・い・ちゃ・ん!?」
梅春 095_030 「お前、冬華さんのメイド姿とか貴重すぎんだろ?!それに、可愛い妹のさくらだってメイド服着たいっつってたし?!着せて秋人に見せてやりたいとか思わないわけ!?お友達として!」
さくら 096_025 「あの二人とも?気を遣ってくれるのは嬉しいんだけど、私をダシに使うのやめてくれません?」
秋人 097_009 「あ、ボクも同意見。ボクをダシに使わないでくれるー?」
夏美 098_025 「こうなりゃやっぱ冬華さんに選んでもらうしかないんじゃない?!」
梅春 099_031 「おぅ望むところだ!」
梅春・夏美 100_003 「さぁ!冬華さん!!選んでください!」
冬華 101_008 「だから両方やるって言ってるだろう?もう書類書いてしまったぞ?」
梅春

夏美
102_004 「えええええええ?!」
冬華 103_009 「秋人はどうなんだ?文句あるか?」
秋人 104_010 「ないよ?どうせどっちになっても、ボクがお菓子を作ってお茶を淹れることには変わりないんだし」
冬華 105_010 「うむ、その通り。さくらは?」
さくら 106_026 「というか私もお手伝いするんですね…。じゃあその、秋人さんの、お手伝いしたいです…」
冬華 107_011 「ほら、満場一致だ」
梅春 108_032 「俺達の意見はー!!」
冬華 109_012 「ちゃんと取り入れたじゃないか。秋人とさくらに執事とメイドの格好をさせればいいのだろう?」
夏美 110_026 「よりによってそっちにいったか!」
冬華 111_013 「あと意見はないな。では提出してくるぞ」
秋人 112_011 「ちょっと待って」
冬華 113_014 「ん?どうした秋人?珍しいな」
梅春 114_033 「おおお秋ぃぃぃ!お前は仲間だって信じてた!びしっといってくれ、びしっと!」
秋人 115_012 「そう?それじゃ遠慮なく……服はボクが作っていいんだよね?」
梅春 116_034 「え?」
女性陣 117_001 「へ?」
秋人 118_013 「や、一度作ってみたかったんだよね。フリル沢山の可愛いメイド服って。いいでしょう?」
夏美 119_027 「あれいやちょっと待って、今そんな話…」
秋人 120_014 「いやいやいやいや、大事でしょう!大丈夫、全員違うデザインでちゃんと綺麗に作るから!」
さくら 121_027 「あ、秋人さんが…今までにないくらい、きらきらしてる…」
梅春 122_035 「そっちかよぉぉぉ…」
冬華 123_015 「うむ、では秋人に任せてしまおう。頼むぞ?」
秋人 124_015 「わかった、ありがとうね!じゃ、皆あとで集合ね?食堂で待ってるから」
冬華 125_016 「どうしてだい?」
秋人 126_016 「採寸しないと」
夏美 127_028 「ぶっ!!」
さくら 128_028 「さ、さささささ、さいすん!?」
夏美 129_029 「ややややっぱりアタシ、今からでも執事喫茶にしても遅くないと思うんだけど!!」
冬華 130_017 「え、あぁすまん。今伝書鳩に書類をつけて飛ばしてしまったが…」
夏美 131_030 「よりによって伝書鳩!郵便局員さん見つけるより困難な!」
冬華 132_018 「いや、出雲大社に出すのに流石に郵便局員さんに頼むわけには…」
夏美 133_031 「出せそうだけどね!いやそうじゃなくて!なんでそんな行動早いの!?」
冬華 134_019 「いやだって、締め切りが…」
梅春 135_036 「ていうか伝書鳩で間に合うんすか?」
さくら 136_029 「メイド&執事喫茶ってことは、冬華さんもちゃんと着るんですよ?採寸されちゃいますけどいいんですか?!」
冬華 137_020 「え?私もか?」
梅春 138_037 「そりゃそーだよ、冬華さんが着てくれなきゃ俺の楽しみないじゃーん」
冬華 139_021 「いや、私は裏方というか監督で、料理の方をやろうかと…」
秋人 140_017 「ボクもちゃんと執事服着るよー?冬華だけ着物じゃ浮くんじゃないかな?」
梅春 141_038 「ていうか冬華さん料理苦手なのに、厨房やっちゃだm…あだ!!」
冬華 142_022 「ばばば馬鹿!余計なことを言うんじゃない梅春!!」
秋人 143_018 「じゃあやっぱり冬華も給仕しないとね。ほら、監督ほど前に出ないと!」
さくら 144_030 「そうですよ…私たちばっかり採寸されるなんて、許しませんからね!」
冬華 145_023 「う、ぐ…」
夏美 146_032 「観念してください、自分で言い出したことだし」
梅春 147_039 「期待してる!(さむずあっぷ)」
秋人 148_019 「さ、済んだなら採寸するよー(にっこり笑ってメジャー取り出し)」
夏美 149_033 「ちょちょちょちょまだ心の準備が!!」
秋人 150_020 「気にしない気にしない(にこー」
(そして夏祭り当日となる)
梅春 151_040 「ふぁぁぁ…あー、めんどくさ…」
秋人 152_021 「あ。おはよう、梅。ちゃんと着替えてきたね」
梅春 153_041 「おはよーさん。一応ね。ボタン一番上まで留めるとキツイキツイ」
秋人 154_022 「あぁでもほら、寝ぐせついてるよ?」
梅春 155_042 「ええ?いいって、どうせ夏祭りの出し物だしそこまでこだわらなくていいっしょ?」
秋人 156_023 「ボクがよくても冬華が怒るでしょ?もう始まっちゃうし…あ、ほら。丁度ヘアバンドもあるし、これで誤魔化したら?」
梅春 157_043 「うぁ、冬華さんは確かに…ってか何で丁度良くヘアバンドあるんだって!絶対持ってきたろ!」
秋人 158_024 「いやいやそんなことないよ、自分用に必要になるかなぁと思って一応持ってただけで」
梅春 159_044 「用意よすぎっていうか、相変わらず可愛いというか…」
秋人 160_025 「やだな。可愛いだなんて、照れちゃうよ」
梅春 161_045 「照れるとこじゃねぇぇ!!」
(引き戸が開く)
夏美 162_034 「相変わらずうるさいわねぇ」
さくら 163_031 「ななななっちゃん!よくそんな堂々と出られるね…!」
夏美 164_035 「やるからには真面目にきっちりがっつりやるってのが私の信条なの。大体さくら、そこから出てこないと秋人さん見えないわよ?執事姿貴重じゃないの?」
さくら 165_032 「見たいよ!見たいけど、恥ずかしい…っ」
夏美 166_036 「何を今更!秋人さんに3サイズまで計られた身で、あと何が恥ずかしいってのよ!」
さくら 167_033 「うぐ……」
秋人 168_026 「あ、夏美ちゃんにさくらちゃん。おはよう。夏美ちゃんもなかなか似合ってるね」
梅春 169_046 「馬子にも衣装ってか肉食獣にもおべべってkぶへぁぁぁぁっぁぁ!!」
夏美 170_037 「誰が肉食獣だっつの!?」
秋人 171_027 「あー、夏美ちゃん?一応開店前に服とか店とか壊さないようにね?」
梅春 172_047 「俺の、心配は…相変わらずないのね…。ていうか、秋。あんなつるぺったんに、なんであんな胸強調するようなデザイうぐぇぇぇ!」
夏美 173_038 「誰がつるぺったんだごるぁぁぁぁ!!大体アタシだって聞きたいわよそんなこと!」
秋人 174_028 「な、夏美ちゃん夏美ちゃん落ちついて!そんなベアハッグしたら、流石の梅だってちぎれちゃうから…!!」
夏美 175_039 「アタシにだってね!なけなしの乙女心ってやつがね!…うわぁぁぁん梅春のハーゲ!だぶつき腹!ヘタレ!短足!甲斐性無し!」
梅春 176_048 「何で半泣きで俺を滅多クソにけなすぅぅぅ!?」
さくら 177_034 「ど、どうでしょうか…秋人さん」
秋人 178_029 「すごく似合ってるよ!一番気合いれて作ったかいがあったなぁ」
さくら 179_035 「わ、一番とか…すごくうれしいです!私お洋服って初めて着たんですけど(普段はずっと和装です)、ちょっと恥ずかしいですね」
秋人 180_030 「ふふ、さくらちゃんは可愛いしこういう服も似合うよ。自信持って!」
さくら 181_036 「かかか可愛くなんか…!秋人さんこそ、執事服がすごく似合ってます。お兄ちゃんなんてゴミカスかミジンコに見えるくらい!とってもかっこいいです!」
秋人 182_031 「あはは、ありがとう。って、それは流石に梅が可哀想なんじゃ…あ、そうそう。これ、マフィンって言うんだけどね。お客様に出す用に作ってみたんだ。よかったら味見してくれない?」
さくら 183_037 「あ、頂きます!はむっ…美味しい!これ、すごく美味しいですっ」
秋人 184_032 「よかった。紅茶と一緒に食べるとすごく合うんだよ。いくつか種類も作ってみてね。こっちがチョコレイトで、こっちが抹茶でこっちが黒糖。和風の味付けも、結構合うんだよ」
さくら 185_038 「秋人さんは何を作っても上手だなぁ…羨ましいです」
秋人 186_033 「じゃあ、今度一緒に作ろうよ。きっとさくらちゃんも、すぐ作れるようになるよ」
さくら 187_039 「いいんですか?!う、嬉しい…!絶対、絶対ですよっ」
秋人 188_034 「うん、約束ね」
さくら 189_040 「はうぅぅぅ!!(外で花びらが嵐のごとく舞い始めた)」
梅春 190_049 「あっれー?冬華さんは?」
冬華 191_024 「い…いるには、いるぞ」
梅春 192_050 「およ?なんでそんな隅っこから出てこないんスか?着替えたんスよね?」
冬華 193_025 「着替えたには着替えた…が、その…」
梅春 194_051 「まさか…入らないとか?」
冬華 195_026 「そんなわけあるか!3サイズまで計られて入らないわけなかろう!」
梅春 196_052 「じゃあ出てきて下さいよー、俺にメイド服姿見せて下さいよー」
冬華 197_027 「だ、だからはずかし…」
梅春 198_053 「どうせあと1時間もしたら出てこなきゃいけなくなるんだし、だったら彼氏の俺に最初に見せてくださいよー。見たいよー見せてくれなきゃ泣いてやるー」
冬華 199_028 「わ、わかった!わかったから子供みたいに拗ねるな!…その、笑うなよ!?絶対笑うなよ!?」
梅春 200_054 「俺、冬華さんの服装笑ったことないって。笑わない笑わない」
冬華 201_029 「……そ、その…どうだ…?」
梅春 202_055 「………」
冬華 203_030 「私のだけ少しレトロなデザインというか…髪型や眼鏡は、さくらが整えてくれたんだが…」
梅春 204_056 「……」
冬華 205_031 「な、なにか言わんか!沈黙が耐えがたい…!」
梅春 206_057 「…かっわいいーー!!」
冬華 207_032 「ひっ!?」
梅春 208_058 「なにこれなにこれ!委員長っぽい!眼鏡とか三つ編みも、さくらのクセにちゃんとわかってんじゃん!メイド長って感じ!?うっはーいつもと違う冬華さん超萌え!萌え!てかその眼鏡伊達すか?」
冬華 209_033 「あ、あぁ…伊達だが…」
梅春 210_059 「なるほどー!でもそれもいいな!よかったら普段でもかけてくださいよ、絶対似合うから!」
冬華 211_034 「……あ、あぁ…。…はは、ありがとう。君も似合ってるぞ、しかしそのヘアバンドはどうした?」
梅春 212_060 「あぁ、寝ぐせ隠しにって秋が」
冬華 213_035 「やれやれ。あとで直してやる、なんならオールバックにしてやろうか?」
梅春 214_061 「あー、冬華さんの好きなように。お任せするっすよ」
冬華 215_036 「わかった。任せておけ」
梅春 216_062 「うんでも、似合うなぁ冬華さん…おかえりなさいご主人様とか言われたい」
冬華 217_037 「言ってやろうか?」
梅春 218_063 「マジスカ!」
冬華 219_038 「いや嘘だが」
梅春 220_064 「…orz」
夏美 221_040 「……あれ、アタシ、ぼっち?」
夏美 222_041 「………別にいいし。さみしくないし。」
夏美 223_042 「…………やっぱアタシも、彼氏探そう」
梅春 224_065 「みつかるといーねー、お前よか腕っ節強くてお前みたいなの受け入れてくれる猛者」
夏美 225_043 「うっさい!!余計なお世話よ!」
終幕


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更におまけ。あまきさんありがとう大好き!

formed by N的シナリオチェンジャー